プロジェクトマネジメント力の強化対策として社内制度の制定
ハイエレコンでは、SI技術者に対して社内認定資格として『PMマイスター認定制度』を制定しました。
制度の目的は、プロジェクト開発の品質を保証すること、提供サービスを通してお客様からの信頼をいただくことを主たる目的として取り組んでまいります。認定資格を取得することで技術者が自身の成長を実感し、自律的にさらに高いレベルの技術者を目指す高度技術プロフェッショナル集団としてお客様に高品質なサービスをご提供することを積み重ねることにより、更なる企業競争力を高めてまいります。
■背景
お客様ニーズの多様化、システム開発技術の高度化が進展する中で、お客様のご要望に応えていかなければ、厳しい競争に勝ち抜くことはできません。現在IT化は既存業務の効率化のみでなく、業務革新や経営戦略に直結した要望が強く、取引先やパートナー企業など企業間を連携したシステム開発へと広がりを見せています。以前は情報システム部門が主たる｢お客様｣でしたが、経営部門、ユーザー部門、あるいはお客様の取引先やパートナー企業等、数多くのステークホルダー(利害関係者)がプロジェクトに関与するようになりました。事業環境の変化に伴い、プロジェクト運営を担うPM(プロジェクトマネジメント)の役割がより重要に、且つ質的向上が求められています。プロジェクトに携わる多くのステークホルダーに対して、共通の収束点(ゴール)へ導くことが要求されます。
今回のPMマイスター認定技術者には、自らがプロジェクトリーダーを務めるのみでなく、プロジェクト運営ノウハウの共有･伝承の継続的な教育実施により、後継者育成の責務も担っています。
■制度の目的
(1) プロジェクトを通してお客様の発展に貢献できる人材を｢見える化｣
(2) 資格認定者のモチベーションを高める
(3) 技術の伝承を含め若手技術者の育成を行う
(4) 会社スキルの統一化と維持向上
■認定資格の種類
今回のPMマイスター資格には、シングルスターから、ダブルスター、スリースターの3段階があります。
認定資格は経験、能力に応じて3等級
pmmeister3(1) PM★★★ (スリースター)
pmmeister2(2) PM★★ (ダブルスター)
pmmeister3(3) PM★ (シングルスター)
■認定のプロセス
5つの評価点を基に各拠点長からの推薦を経て、認定プロセスに則り審査します。
評価点とは、①PL経験、②開発経験、③業務経験、④保有資格※1、⑤上司評価です。
(※1) 情報処理技術者試験による認定資格
■認定制度概要
候補者は、評価基準(5項目)の基準点を満たすことと、拠点長の推薦状が必須となります。
(1) 実績評価項目の設定
①PL経験･･･ PLとしての経験実績を5段階評価
②開発経験･･･ SEとしての経験年数を5段階評価
③業務経験･･･ 業務開発種別、開発に携わったお客様の経験数を5段階評価
(2) スキル評価項目の設定
①保有資格･･･ 公的資格の保有種別、保有数により5段階評価
(3) 第三者評価
①上司評価 ･･･ 所属拠点長による5段階評価。申請書の審査後に筆記試験を実施します。
学科試験
(1) PM基礎の内容･･･ ハイエレコンのプロジェクト管理基準に関する内容
(2) 原価管理基礎･･･ ハイエレコンの出来高管理における原価管理に関する内容
(3) EVMについて･･･ EVMのグラフの書き方と意味に関する内容
(4) CCPMについて･･･ CCPMについての内容と利点、欠点に関する内容
(5) その他
筆記試験の基準点を満たした方には面接試験を実施します。
面接試験
(1) 受注判定リスク管理内容と対策に関する質問
(2) 自身が携わり、一番苦労をしたプロジェクトについての発表と質疑応答
(3) その他
面接は認定委員会にて実施します。
合格者には認定書とバッチの付与と手当が支給されます。
(1) 認定授与式により認定書が授与されます。
(2) 資格の段階に合わせたバッチが貸与されます。
(3) 資格の段階に合わせた資格手当が支給されます。
■PMマイスター制度に期待するもの
PMマイスター制度認定技術者には、プロジェクトの運営を通じて自らの資質、更なる能力の向上を図り、後継者育成 の推進役を期待しています。人材育成は育有種別、保有数に成対象者の自発的、能動的な意識が重要であり、成功プロジェクトの成果物を 生きた教材として活用し蓄積を願っています。認定技術者を重要プロジェクトにアサインし、品質の高いシステム作りを 通してお客様から安心してご相談いただける企業としての価値を高めていきます。
平成27年2月5日
株式会社ハイエレコン
PMマイスター認定委員会事務局